甲斐と駿河を結ぶ三筋のうち若彦路と河内路の中間にあることから中道往還と呼ばれる。
右左口峠を越えることから甲斐側では右左口路、駿河からは甲斐に向かうところから甲州路とも呼ばれている。甲斐と駿河を最短距離で結び、海産物の輸送に使われた為、魚の道,イサバ道とも呼ばれる。朝、駿河湾で捕れた魚を吉原宿で馬の背に乗せ午後4時頃出発、人穴、相原あたりで暗くなり、右左口峠あたりで夜明けを迎え、朝7時頃には甲府の問屋に到着する、すなわち今朝駿河湾でとれた魚が翌朝には甲府の問屋に届くということになる。しかし途中には女坂峠、右左口峠、迦葉坂など険しい峠越えがあり、決して楽な道中ではなかった。富士山の西側の比較的標高の高いところを主に夜間に移動するため、甲府の人たちは季節によっては生魚を賞味できたのではないか、かなり高価であったと思うが。
鮑を醤油樽に入れて馬で運んだら偶然おいしくなった、これが煮貝の起源という説もあるが、煮貝の元祖を主張する甲府の老舗魚問屋「みな与」によれば、六代目当主籐右衛門が、甲州人に何とかおいしい鮑を食べさせたいと、鮑の産地南伊豆の吉田豊蔵氏等と加工法を研究し醤油煮を開発したと言う、この醤油煮鮑を樽に詰め、馬の背に乗せコットンコットン、甲州入りする道中で程よい味加減になり、甲州名物になったのだそうだ。
今回のコースはそこそこ険しい峠越え、幻想的な青木ヶ原樹海の中の自然歩道、富士山を間近に見る朝霧高原、旧東海道の松林など歩いて楽しい道、富士講の元祖、長谷川角行が修行したという人穴、曽我兄弟の仇討ちの場、武田信玄、徳川家康、織田信長など戦国武将が通過した痕跡など、歴史的な見所も沢山、皆さんの参加をお待ちします。
1回目:4月7日(木)【詳細】(報告:Webアルバム・ブログ)(マップ)
2回目:5月16日(月)【詳細】(報告:Webアルバム)(マップ)