富士見町立沢地区の鏝絵巡り

鏝絵巡りシリーズ第11回

・開催日:2023年9月13日(水)

今回は富士見の鏝絵どころと言われる立沢の鏝絵巡り。ここでは13ヶ所で蔵の鏝絵を見ることができます。なかでもユニークなのは神社脇の蔵の妻壁に奔放に描かれた鏝絵、左官さんの遊び心に思わず喝采を送りたくなります。地元の方にいろいろとお話を伺うことができました。土蔵の用途が無くなっている中、鏝絵の多くは老朽化がすすんでいますが、補修したくとも職人さんがいなくなったりして保存は大変なのだそうです。土蔵に鏝絵を施したのも「当時の流行だったんだよね」とのことでした。
鏝絵以外にも立沢大橋からの眺望、そしてお昼には「おっこと亭」でそばを楽しみ、謎に包まれた稗之底古村址を歩きましょう。シリーズの中でも一番標高の高いところを歩くこのコース、夏でもちょっと涼しさを感じられるのではないでしょうか。とはいえ残暑厳しく強い日差しの下でのウォークです、暑さ対策も忘れずに。

・コース:立沢農村公園(トイレ)-立沢(鏝絵4件)-神社(鏝絵1件)-立沢(鏝絵3件)-立沢大橋-おっこと亭(昼食・トイレ)-稗の底古村址-立沢(鏝絵3件)-立沢農村公園(トイレ)
コースマップ
・距 離:約13km
・集 合:9:30 立沢農村公園(長野県諏訪郡富士見町立沢)「地図
・解 散:14:50 立沢農村公園
・参加費:会員 300円 一般 500円
・持ち物:飲み物 雨具 ウォーキングダイアリー(会員のみ) 保険証等
・担当者:小澤 久(070-4219-7394)  村松光比古(090-6526-6737)
・その他:「そば処おっこと亭」での昼食を予定しています。事前に席を予約するため、希望者は当日朝の受付に申し出てください。なお、昼食持参の方は申し込み不要です。
 <参考>もりそば+野菜天ぷら3点盛り1500円です。
・集合解散場所の立沢農村公園は富士見駅から5kmほど離れたところにあります。直接集合場所に行けず電車利用で参加したい方には富士見駅~立沢農村公園を有志会員の車で送迎致します。駅からの送迎希望の方は八ヶ岳歩こう会メーリングリストにメールで申し込んでください。
なお、メールが利用できない方は担当者に直接電話でも結構です。
送迎利用者は富士見駅に9:15に集合、往復送迎費用300円を乗車させていただいた方に直接お支払いください。甲府方面からの列車時刻は以下のようになります。
甲府8:16ー韮崎8:29ー穴山8:36ー長坂8:55ー小淵沢9:02ー富士見9:10

立沢大橋
立場川と県道茅野北杜韮崎線をまたぐ立沢大橋は高さ40メートル、全長約606メートル。広域農道八ケ岳エコーラインの橋梁としては最長で、富士山や南アルプス甲斐駒ケ岳、八ケ岳の眺望地としても有名です。

稗の底古村址(富士見町指定史跡)
稗之底村(ひえのそこむら)は、境方十八ヶ村に数えられる古村でした。「諏訪郡諸村並(ならびに)旧蹟年代記」(筆者不明幕末)に引用される天性十八年(1590)の「諏訪郡御検地御高帳」に高三十六石三升と記載され、僅かな田畑を耕して生計を立てていたが、ついにこの地を捨てて去らざるを得なくなった。その厳しい状況を、後の文書では「右稗之底村ノ儀、八ヶ嶽下ニテ地所至ッテ寒ク、作毛生イ立チ兼ネ、其ニ上野山伐リ尽クシ渡世難儀仕リ、正保年中立沢新田へ引越シ、其ノ後明歴年中以前ノ村方へ罷リ帰り家作仕リ候得共、前諸ノ通り渡世仕リ難ク候ニ付キ、乙事村へ引越シ住居仕リ中馬稼ギ等仕リ候」と記している。これは宝歴十三年(1763)中馬紛争に関する幕府普請方の産物改めが行われた際に、乙事村の役人が差し出したものである。稗之底村を放棄した村人が立沢村・乙事村に移住したことは、書面で明らかである。また、伝承によれば植松姓、北原姓、五味姓(一部)は稗之底より移住したという。ちなみに、このとき移転したという明歴二年(1656)銘の六地蔵石幢が乙事に現存する。こんにち跡地は埋もれ、特定するのは困難であるが、大先神社・屋敷平・稗之底の地名を残している。(富士見町教育委員会資料参照)
「ZOOMママの気ままなウォーキング」より
https://8236.jp/kimama/walk/aruku/hinosoko-0927.html

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