飯田蛇笏・龍太の里 境川を歩く
開催日:2025年3月19日(水)
降雪のため、中央線が不通になるなど交通機関に支障が出ているために中止いたします。
昨年10月、このコースは悪天のため中止となったが、今回改めての仕切り直し。春の好天を望まずにいられない。
さて、境川は恐らく当会の例会ウォークで歩くのは初めてだろう。その境川には大正、昭和にかけての俳壇の巨星、飯田蛇笏・龍太の生家「山盧」が在り、不定期ではあるが公開されている。今回はその山盧の訪問を主目的として境川の歴史と文化の一端を辿る。山盧は蛇笏が名付けた自宅の呼称だが、蛇笏の別号でもある。
蛇笏、9歳の作を紹介しよう。「持つ花に落つる涙や墓まゐり」 9歳の作とは思えない出来栄えと思えるがどうだろう。卓抜した才能の片鱗か。山盧で蛇笏・龍太の足跡を辿ってのち、建物の裏手からなだらかな坂道を5分ほど登ると「後山」と呼ばれる高台に至り、甲府盆地を一望できる。ここから詠んだのだろうか。「芋の露連山影を正しうす」 蛇笏の代表作の内に数えられる。
山盧を後にしてしばらく歩くと聖應寺に着く。この寺の仏殿や開山堂は県内の仏教建築の変遷を知る上で重要だと言われる。ここには龍太の句が残されている。「吊鐘のなかの月日も柿の秋」 寺の境内で昼食の予定。
そこからしばらく坂道を行くと道脇に石和出身の作家深沢七郎の代表作「楢山節考」の文学碑がある。この小説の舞台は姨捨伝説の有る信州とされているが、作者は描いている人情や地形はここ大黒坂とし、辺りの空気は姨捨伝説を彷彿させる。
ここを折り返し地点として帰りは境川カントリーの前を通り出発点に戻る。途中、飯田家の墓所がある。
・コース:境川総合会館(トイレ)~石橋八幡神社~若宮神社~山盧(トイレ)~聖應寺(昼食・トイレ)~楢山節考文学碑~境川カントリー~飯田家墓所~板額坂~境川総合会館
「コースマップ」「グーグルマップ」
・距 離:約10Km 行きは登りですがゆっくり歩きます。帰りは下り。
・集 合:9:30 境川総合会館 行き方は以下の通り
(公共交通機関利用の場合)
JR上り 小淵沢 7:28 穴山 7:46 甲府着 8:08
JR下り 塩山 7:50 甲府着 8:09
~甲府駅で山梨交通バスに乗り換え
甲府駅南口に出て正面タクシー乗り場の右側 山梨交通バス乗り場3番線
8:26発 中道橋経由御所循環線 約30分で石橋下車、バス通りを約200m戻る。左側に境川総合会館
(マイカーの場合) 境川総合会館 笛吹市境川町三椚3 TEL 055-266-2014
・解 散:境川総合会館 午後3時頃
・参加費:会員300円 一般500円 「山盧」入館料1,000円
・持ち物:弁当、飲み物、雨具、ウォーキングダイアリー(会員のみ)、保険証など
・担 当:村松光比古(090-6526-6737) 伊藤清(090-5331-3173)
※尚、天候に懸念のある場合はホームページで実施の可否をお知らせしますのでお確かめ下さい。
「印刷用ファイル」