投稿番号:047/タイトル:金生遺跡と八ケ岳
推薦場所:大泉町金生遺跡
推薦理由/ 南麓の縄文遺跡を代表する金生遺跡は、ゆるやかな斜面に広がる田園風景の中にある。360度の絶好の山岳ビュ−ポイントだ。遺跡に立って山々を眺めていると、この遺跡が縄文時代の大きな祭祀場だったとされるのも無理もないと思われる。後の時代に「山岳信仰」が発達し、権現講、赤嶽項が盛んになるのも自然な流れだろう。 しかしこの遺跡の謎は解かれていない。おびただしい配石遺構、敷石遺構は一体なんの為か?大量に発掘された猪の顎の骨は一体何に使用されたのか? 10キロ離れた釜無川から運ばれたとされる1トンもの巨大な花崗岩があるが、一体どうやって運ばれたのか?謎だらけの遺跡に立ってあれこれ考えるのは楽しい。想像の羽根をどこまでも広げていくと、例えば復元された住居からは、八ヶ岳の峰々を模して建てられたのではないか、いや、三つ並んだピラミッドの如く、オリオンの三ツ星を地上に写したのだ、などなど、いくらでも遊ぶことが出きる。ここは私にとって縄文人達の生活と信仰をあれこれと推測して楽しめる場所なのです。
推薦地の最適季節・時刻/ 通年
写真撮影日/ 2005年3月21日
推薦者/ 多賀純夫(北杜市)