楯無堰ってなぜ「たてなし」第3回

開催日:2024年12月18日(水)

楯無堰は徳島堰、朝穂堰と並んで山梨の三大堰の一つで茅ヶ岳の西南麓に位置する宇津谷、岩森、菖蒲沢、団子新居、大垈、竜地の各集落に生活用水、灌漑用水を供給しています。これらの地域は茅ヶ岳の火砕流によってできた傾斜の緩い台地状の地形で、水が乏しく、作物などが育ちにくい環境でした。 摂津の国の出身で江戸の浪人(商人という説も)野村久左衛門宗貞が宇津谷村に隠棲していた時に、住民たちが水の確保に苦労しているのを見かねて堰の開削に思い至ったのが楯無堰のはじまりといわれています。宗貞は自ら測量、設計、資金調達を行い甲府藩主徳川綱重の許可を得て寛文六年(1666)に開鑿に取り掛かりました。明野村小笠原(現北杜市明野町)の塩川から取水し末端の龍地までの17Kmをわずか36mの標高差でつなぐという緩やかな勾配でできています、これは工事費用を節約するため勾配を緩やかにし距離を短くするためです。そのため上流では2000分の一程度の勾配のところもあり安定に水を流すのは現在の技術をもってしても大変なことだったと思われます。 「楯無」の名は堰が楯無原(現在の韮崎市韮崎町上の山から穂坂町のかけての辺り)を通っていたことから名づけられたといわれていますが、楯無原の起源には諸説あり、あまり明らかではありません。 第3回目は長い暗渠を抜け地上に出てくる(開渠となる)笠石付近から東川を渡り、泉溜池、新田溜池、竜地大溜池までを歩きます
・コース:JR韮崎駅(トイレ) → 笠石 → 菖蒲沢 → 泉溜池付近 → 新田溜池 → 長泉寺 → 竜地大溜池(昼食・トイレ) → 塩崎駅(トイレ)
コースマップ」「グーグルマップ
・距 離:約 9Km
・集 合:JR韮崎駅 9時30分 上り 小淵沢駅8:48 韮崎駅9:25 下り 甲府駅9:13 韮崎駅9:27
・解 散:JR塩崎駅 14時ころ
・参加費:会員300円 一般500円
・持ち物:弁当・飲み物、雨具、ウオーキングダイアリ(会員のみ)、保険証、その他
・担当者:大嶋俊壽(080-2044-4766) 風路和子
・その他:韮崎駅から笠石までは歩行距離短縮のためタクシーを利用します、料金は2,800円程度(4人乗車で一人700円)です

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