江戸巡礼古道を歩く ~秩父34札所めぐり~

令和2年3月より2~3か月に一度程度のペースで8回程度に分けて江戸巡礼古道ウオークを行います。江戸巡礼古道は秩父34札所めぐりのための道で、古道を歩きながら札所をめぐります。にわか勉強の私より詳しい方がいっぱいいらっしゃると思いますが、以下はそうでない方のための参考情報です。
観音菩薩を札所本尊とする巡礼が観音巡礼です。観音菩薩は正しくは観世音菩薩または観自在菩薩といい、一切の衆生をよく「観て」救いを求める声「音」を聞き自在に救ってくれるという意味です。
観音菩薩が如来を目指す修行の一つが一般の衆生(しゅじょう)を救済することで、そのために三十三の姿に変化するとされています。
基本の姿は蓮華(ハスの花)を持った聖観音ですが、さまざまな人々の悩みや願いに対応するため、さまざまに変化をしました、これが観音の三十三身です。あらゆる方向に顔を向けてすべての人々を救う十一面観音、無限の手を持ちあらゆる衆生を救う千手観音、あらゆる願いをかなえ知恵と幸福を与えてくれる如意輪(にょいりん)観音、手にした索(縄)で悪を縛って人々を救う不空羂索(ふくうけんさく)観音、人々を救うためにたくさんの仏を生んだ仏母の准胝(じゅんてい)観音、畜生道に落ちてしまったようなものでも救ってくれる馬道観音などで、こうして変化した観音菩薩の数が三十三、これが観音霊場の札所の数になりました。
ただし三十三の札所に三十三すべての観音菩薩が振り分けられているわけではありません。
聖観音、十一面観音、千手観音、如意輪観音、馬頭観音を五観音と云い、これに准胝観音を加え六観音、さらに不空羂索観音を加え七観音のうちのどれかを祀ってあるのが札所です。
ちなみに歩こう会の皆さんになじみ深い棒道の観音像では西国九番が不空羂索観音で、それ以外はすべて五観音のどれかです。
秩父札所では五観音以外の観音菩薩を祀った札所が一か所だけあります、どこにどの観音菩薩が祀ってあるのでしょうか、確かめてみましょう。
日本最古の巡礼といわれているのが西国三十三札所で伝承によれば養老2年(718)の大和・長谷寺の徳道上人が閻魔大王の霊験を受けて三十三の霊場を設けたのが始まりといわれています。
鎌倉時代になって関東地方に有力御家人が数多く現れるようになると、西国巡礼に倣って関東地方にもそうした観音巡礼の聖地が求められるようになり、そうして誕生したのが坂東三十三カ所です。
秩父観音霊場の発祥には諸説あります、その原型は鎌倉時代後期から室町時代と考えられますが、江戸から近く短期間で巡拝できることから、江戸時代には江戸の庶民を中心に多くの人々でにぎわいました。
西国は京の貴族、坂東は鎌倉武士、秩父は武蔵の庶民によって開かれ支えられてきた札所といえるでしょう。
室町時代の末期、秩父札所は三十三観音から三十四観音に増やすことになりました、その時の状況はあきらかではありませんが、平安時代にはすでに三十三観音信仰とともに百観音信仰があったと考えられます。西国・坂東・秩父合わせて九十九観音となりますが、これに一つ加え百観音としたほうがご利益があると考えたのではないでしょうか。
秩父札所巡りには江戸時代の巡礼古道が多く残されています、拡幅された新しい道にのみこまれてしまったところ、不明なところ、存在は確認されているが通れないところなどもありますが、可能な限り江戸巡礼古道を歩きたいと思います。沢を渡るような場所もあり、天候によっては迂回せざるを得ない場合もありますがご理解ください。
多くの皆さんの参加をお待ちしています。

第1回:2020年3月25日(水) 1番:四萬部寺~8番:西善寺[詳細]
第2回:2020年5月27日(水) 詳細未定