八ヶ岳歩こう会例会案内 2019.8.19更新

鏝絵巡りシリーズ第6回

茅野市笹原周辺の鏝絵巡り

八ヶ岳西麓一帯の集落では、昔ながらの暮らしの風景が残り、自然環境にとけ込んだ美しい集落の景観を見ることができます。この地域のクラは、山麓のカラマツやアカマツを用いた木組みのクラで、板倉と呼ばれています。板倉は、森林資源と関係の深い営みをもった地域の人々によって建てられ、山から切り出した木材を手斧ではつったり、大鋸(オガ)で挽いたりして形を整えた素朴な壁材が積み上げられ、荒々しい印象が特徴となっています。
木は乾燥すると収縮するので、壁に隙間ができて穀物の収蔵環境を損ねる場合がありますが、土が塗られたクラの壁は、外気の気温や湿度の変化を和らげ、室内環境を一定に保つことができるうえに火災に強い。そのため人々は板倉を土で塗り込めてドゾウ(土蔵)とすることを望んできました。そして仕上げには漆喰壁とし、競うように鏝絵を施し、昔ながらの板倉とこのきれいに装飾された土蔵が私たちの目を楽しませてくれます。
標高1000~1100mの緑と光あふれる高原の風をたのしみながら、宝さがしの気分でこれらのクラを巡ってみませんか。

・開催日 2019年9月11日(水)

・コース 茅野市駅(9:20)~<バス>~糸萱入口(9:48)-糸萱地区(鏝絵7件)-笹原公民館(トイレ)-笹原(鏝絵9件)-岳麓公園(昼食・トイレ)-須栗平(鏝絵2件)-尖石縄文考古館(トイレ)(13:42)~<バス>~茅野市駅(14:05)
[コースマップ][Googleマップ]
・距 離 約8km
・集 合 9:00 茅野市駅
(甲府7:49→韮崎8:02→穴山8:10→長坂8:20→小淵沢8:28→茅野8:49)
・解 散 14:20 茅野市駅 
(茅野15:03→小淵沢15:38→長坂15:45→穴山15:55→韮崎16:03→甲府16:18)
・参加費 会員 300円 一般 500円
・持ち物 昼食 飲み物 雨具 ウォーキングダイアリー(会員のみ) 保険証等
・担当者 小澤 久 大嶋俊壽
・その他 ・バス代1260円(茅野駅-糸萱入口680円、尖石縄文考古館前-茅野駅580円)が必要です。
・笹原集落では地元の方のガイドで鏝絵見学します(約1時間)。
・茅野市駅前には「鏝絵 天香館」があり、時間が予定通りなら解散後の中央線発車時刻までの待ち時間で希望する方はここを見学することもできます。(入館料500円)
・今回歩く、糸萱・笹原・須栗平の鏝絵については以下のページを参考にしてください。
糸萱の鏝絵 http://susuki.chips.jp/?page_id=10572
笹原の鏝絵 http://susuki.chips.jp/?page_id=10625
須栗平の鏝絵 http://susuki.chips.jp/?page_id=10521
鏝絵とその意味
「大黒」  五穀豊穣の神
「恵比寿」  商売繁盛の神
「龍」  水の神 悪霊除け
「鷹」  魔物除け 鷹を見るとお金が儲かる
「虎」  魔物除け 疫病除け
「亀と鶴」  鶴は万年、亀は万年の不老長寿の神
「波とうさぎ」 波は水、うさぎは安産、多産の子孫繁栄
その他  家紋、屋号などがある